カビは梅雨時期から夏にかけて最も繁殖しやすい季節と言われていますが、冬の時期によく窓辺を見るとサッシやレースのカーテンに結構カビが生えているんですよね。
私もそんなことには全然気づかずに真冬のある日、窓下の畳にカビが生えていたのを見つけ「ギョッ」としたのを覚えています。
よく考えると、ストーブやエアコンをつけた温かい部屋に加湿器をガンガンつけた生活をしていました。
高温多湿な状態。これは夏場の気温、湿度と同じだったんだなと。
さて、生えてしまったカビはどうしたらよいのか?掃除すれば綺麗にとれるのか?
私が実践した掃除法も含めご紹介したいと思います。
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畳のカビはどうやって生えてくるの?
出典:photoAC
畳のカビは畳全体に発生するのではなく、天然い草の畳表に発生するそうで、また、新品(1~2年くらい)の状態に発生する傾向が多いそうですよ。
確かに我が家も畳を敷いて1年半の時期に生えてきました。
では、どうやって生えてくるのでしょう?
畳の胞子が空気中から畳に付着しカビの発生条件である、湿気(湿度70%以上、)・温度20~40℃・空気(酸素)・栄養分の4条件を満たすことで繁殖するといわれています。特に温度と湿度が重要な要素のようです。
畳のい草は元々空気の吸収・放出を自然に行う性質があり、湿気の調整機能を持っています。しかし、湿度が高い状態が続き、どんどん湿気を吸収することでカビが生えてきてしまうそうです。
最近の家は気密性が高い分、カビが生えやすいかもしれませんね。
畳のカビが及ぼす体への影響は?
次に、カビによる体への影響ですが、カビにも種類があるため、「この病気だ!」と言える訳ではありませんが、免疫力が低下している人などでは、気管支炎やアレルギー症状が出ることもあるそうです。
しかし、カビは菌類の一種で、自然界に存在するもので、醤油やお酒などには必要不可欠なものですし、パン作りに必要なイースト菌などの酵母とも近い関係にあるそうです。
ですので、畳に生えるカビは役に立たなくても無害なものが多いそうですよ。
いずれにせよ、カビが生えた状態ではそのままにしておくより、早急に取り除くことが大事ですね。
自宅でも出来る畳のカビの掃除方法を紹介
次に出来てしまったカビの掃除方法をご紹介します。
軽いカビの掃除方法
天気のよい日に窓を開けて、畳目にそって掃除機をかけます。
その後、畳目にそって乾拭きをします。
これを3~4回繰り返します。
重度のカビの掃除方法
天気のよい日に畳を外に出して、日干します。
乾燥させた後は念入りに掃除機をかけます。
さらに歯ブラシ等で畳の目からカビをかきだして掃除機をかけます。
この作業を何回か繰り返します。最後に消毒用アルコールを含ませた雑巾で拭きます。最後に乾拭きします。
我が家の場合は小さい子どももいたし、冬の寒い季節だったということもあったので、日干しはせず乾燥はドライヤーを当てて対応しました。
しかし、上記の方法で試みたものの、黒カビがガッツリ生えていたため、完全に消せることはできませんでした。
後で調べてみたところ、頑固な黒カビには以下の方法がよいとありましたので、ご参考ください。
さらに重度なカビの掃除方法
乾燥させ掃除機をかけた後の拭き取り作業で、消毒用アルコールではなく塩素系漂白剤と重曹が1対1の割合のものに変えます。
水を少量加えてペースト状にしたものを黒カビの部分に塗ります。
少しおいてから濡れたタオルでふき取り、乾拭きして乾燥させます。これでだいぶ綺麗になればいいですね。
その他の対策として、カビ発生後の除菌として、酢を10倍に薄めたもので水拭きした後、硬く絞った雑巾で拭き取るといいそうですよ。
カビの掃除法をご紹介しましたが、掃除も一苦労なので、まずはカビの繁殖を抑えるために発生条件を与えないようにするのが一番なので気を付けましょう。
お手入れ次第で畳の寿命も長くすることができます。裏返しなら2~3年で行う方がよいとされています。
また、半年に一度くらい天日干し(晴れた日に畳の裏側を4~5時間日差しに当てて行います。表側は日焼け防止のため日に当てないようにする)をするといいそうですよ。
畳は日本古来の床材として長年親しまれてきました。い草の香りは何とも言えない安らぎの香りですよね。
畳の風合いの変化を感じ、楽しみながら日々の生活を過ごしていきたいですね。