春の植物といえば、“つくし”や“ふきのとう”を思い浮かべる方も多いと思います。
昔は空き地や斜面によく生えているのを見かけましたが、最近は随分少なくなったような気がしますね。
ちょこちょこ出ている姿を見ると何だか癒されますね。春の季語にもなっていますよ。
さて、このつくし、どんな場所に生え、成長すると緑色になるあの姿は何というのでしょうか?調べてみたのでご紹介したいと思います。
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つくしの生える時期はいつ頃?
つくしは春の植物ですが具体的にはいつ生えるのかというと、3、4月です。
少し寒い地域の東北・北海道だと、4月下旬から5月上旬のゴールデンウィークあたりに多く見かけます。
ちょうど、日中ポカポカ陽気の季節で、人もお出かけにちょうどいい季節にお目見えする感じですね。
つくしの生える条件は?育つ場所は?
つくしは、どこにでも生えている訳ではなく生えやすく育ちやすい場所があります。
日当たりのよい土手(南斜面)や空き地などに多く生えます。私はスキー場でも沢山見かけました。
また、日当たりの他に土に湿気が多いのが適しており、つくしは地下茎といって、地下に茎を伸ばして生育します。
引っ張ると、ボコボコっと根っこが連なっているのが分かります。
そのため、見つけた場所には翌年も同じ場所に生えていることが多く、生えている時は一本ではなくまとまって生えています。
つくしが成長すると何になる?
さて、帽子をかぶったつくしも、成長すると緑色のフサフサとしたものへと変化していきます。
この緑色の細い葉っぱは、スギナ(杉菜)と言います。
つくしとは別に生えてくる栄養茎で光合成をおこないます。
つくしが枯れて変わるのではないんですね。このスギナは食べることができませんが、つくしは食べることができます。
子どもの幼稚園では、この季節になると子ども達と一緒につくしを採ってきては佃煮にして食べていますよ。
食べるためには、作業が必要で、袴といって茎の脇にある薄茶色の部分を取り、茹でてアクを抜いてから佃煮にします。
子ども達でも出来る工程なので試してみてはいかがでしょうか?
しかし、つくしは、春の山菜ではあるものの、沢山食べることはお勧めしません。人にとってよくない成分が含まれるためです。
くれぐれも春を楽しむ程度にしてくださいね。日本の春の訪れをつげてくれるつくし。暖かな春の日に是非見つけてみてくださいね。